探偵経験
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 ケース2〜名古屋走り〜


そして、ぼくが習ったのは、“名古屋走り”という言葉。
ぼくが名古屋へ乗りこんできたとき、知り合いがいるわけでも、友人の実家があるわけでもなかったから、ほんとうに知り合いというものがいなかったのだ。

それが、こんな社長でも、2,3人を雇うくらいの資金はあるらしく、一応の探偵仲間もぼくにもできた。
皆、当たり前に自家用車を持っていたので、最初はばかにされていたのか、ぼくはなかなか馴染むことが出来なかった。
年齢も、30手前の人と30代後半で、ぼく一人が新卒って感じだったし。

社長のすぐ下にいる先輩は、他での探偵経験もあるらしく、ちょっとした時間にその時の話しを聞くことができた。
ぼく的には、昔いた事務所の方が、かなり探偵としてのやりがいもありそうだし、忙しそうな気もしたのだけれど、それが何故、今、こんな事務所(社長、ごめんなさい!)に長くいるのか不思議になってしまった。

すぐに聞く勇気はなかったのだけれど、ある調査に一緒に行ったとき、どうしても気になって、単刀直入に聞いてしまった。その答えは・・・。

“楽だから”。

たった、一言で片づけられてしまい、ぼくもたった一言だが、妙に納得してしまった。

時間帯は不規則だけれど、探偵の浮気調査は、しっかり結果を出せば、リピーター率も高く、ちょっとしたことで相談され、調査に結びついたり、中には、同じように悩んでいる仲の良い友人を紹介してくれたりもするそうなのだ。

そりゃ、行方調査なんかの達成感も大切かもしれないが、この先輩は、実質的な金額に換算して、この探偵事務所に長くいるらしい。

ぼくなら、前の探偵事務所にいたと思います、と素直な感想を言うと、違う探偵事務所を紹介するよ、と、また軽い答え。
結果的には、入社して半年で、この先輩に紹介された岐阜にある探偵事務所に移ることになるのだけど。

話しが逸れてしまったけれど、“名古屋走り”。
大学のときに車の免許をとってから、ペーパードライバーだったぼくにとってはかなり怖いところで、運転も鍛えられることになる。
当然、名古屋にいた半年の間の探偵の尾行調査で、ぼくが運転することはなかったのだけれど。

驚いたのは、平気で赤信号に変わってから交差点に進入する車が、けっこうな頻度でいることで、中には、路線バスが明らかに赤信号で交差点に入るのを見かけたこともある。
大学4年間の間、大阪という土地にいて、6車線もある道路が、市内にはけっこうあったり、そんな土地で、運転に荒さに驚いたことを覚えているけれど、もしかしたら、それ以上に怖い運転を見たかもしれない。

探偵の調査では運転させてもらえなかったけれど、チラシを配る地域までの運転や、事前調査では運転する機会を与えてもらい、名古屋での運転も、それなりに出来るようになったことはとても良かったと、今でも思っている。




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